音の瞑想
~音の瞑想~
死の対極は生であり、瞑想の対極は愛である。
瞑想者とは、完全なるアウトサイダーだ。
ゆえに瞑想は男性的な道である。
否定と孤独が前提となるからだ。
瞑想は明晰さをもたらす。
あなたをより透明に、より第三者に、より見守る者にする。
静かな場所で瞑想しても、考える行為は止まらない。
独りになっているというのに、参加と反応を落とせない。
空想・睡眠・記憶は、ずっとあなたを振り回し続ける。
あなたはスタンスを変えねばならない。
新たな試み、新たな工夫が必要だ。
正しい理解があれば、音声は瞑想の助けとなる。
だから、敢えて音声がする場所で瞑想する。
知識・言語・意味を連想させない音声が理想的だ。
人為性のない不規則な音声は、心の投影作用を弱めてくれる。
「音声」と、それを聴いている「自己」がいる。
「自己」が消えるほど、「音声」はより鮮明になる。
そこであなたは気付く。
「自己」が消えるほど、あなたが注意深くなることを。
そのようにして、内なる静寂が深まっていく。
~オススメの音声~
虫の声、蛙の声、山鳥の声、海鳥の声。
風音、雨音、雷鳴。
砂音、火音、葉音、波音、川音、滝音。