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ある国が、別の国を滅ぼそうと考えるとき、
真っ先にその国の真の歴史と文化、教育を取り上げる。
そして偽善を刷り込んでいく。これこそまさに洗脳だ。
そうすれば、その国は勝手に堕落していく。
放っておいても自滅していく。弱体化していく。
真実を奪い取られた人間は、やがてその聡明さを失う。
まず若者が古老の言葉を聞かなくなる。
同じ国の中に、同じ人種の“外国人”が誕生するとさえ言っていい。
常識を共有できないことがどれだけコミュニケーションを困難にするか、
私たちは思い知ることになるだろう。
社会に分裂が起こり、やがてその分断は決定的なものとなる。
皮肉なことに、将来の担い手であるはずの若者がその国を滅ぼす。
いつの時代もパターンは同じだ。
悪魔は常に、未熟者や弱者の耳元に囁く。