旧ドイツのアドルフ・ヒットラーの映像を見ていると、
ふと気付くことがある。
彼が演説しているとき、明らかに自分自身に酔っているのがわかる。
あの話し方は"自分に酔っている人間"の話し方だ。
だからこそ、その姿が絵になっている。
自分に酔っている人間は不思議とそれが様になるのだ。
酔うことによって情熱的になっているせいか、
聴衆は惹き込まれ、すっかり魅了されてしまう。
日本の昭和の田中角栄だってそうだ。
彼も上手い。彼を見た人は皆、彼の虜になってしまう。
人間はどうも"自分に酔っている人間"が好きらしい。