絵画の価値とは？

写真と絵画は違うものだ。

写真に収めることができない「 情趣 」を表現し、伝えるための手段が

「 絵画 」なのである。

事実だけでは不十分だ。　

そこに「 心情 ( 気持ち ) 」を描くべきだ。

「 絵画 」が求められるのは、

「 写真 」が「 写真 」であるがゆえにである。

見られている客観的真実（物理世界）だけでは不十分だ。

見ている主観的真実（心情世界）をも、そこに描くことで

「 写真 」が「 絵画 」へと昇華し、完成する。

それゆえに「 絵画 」は融合でなければならない。

客観と主観、物理と心情、原則と例外、理解と体験が一つになることで、

ようやく一つの「 絵画 」となる。