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かの高名な哲学者ルネ・デカルトは
その著書『方法序論 (Discours de la méthode)』の中でこう記している。
「Je pense, donc je suis. ( 我思う、故に我あり。)」
この言説は非常に有名なものだ。
しかし、この「Je (我) 」がそもそも存在してなかったとしたら?
この第一歩がもし誤りだったとしたら?
これを検証するのが「瞑想」というアプローチなのである。
「Je (我) 」の実在を検証するのではなく、
「Je (我) 」が''実在しないこと''を検証していく。
いつの時代も、真理の探究法は逆説的にならざるを得ない。
皮肉にも人類の歴史がそれを証明してきた。